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証とは何か?

馬銭子

更新日:2024年7月5日

証とは奥田謙蔵先生の『傷寒論梗概』によると「証とは、身体内における病変の、外に現れたる徴候で、之に拠ってその病の本態を証明し、或はこれを薬方に質して立証するの謂である」である。身体内の病変の外に現れたる徴候ということは「外に現れている症状」ということであり、症状をみて病の本態(病態)を確認するか、漢方処方を使って始めて確認できるということである。具体的には例えば胸脇苦満があれば柴胡の証であると病態を見極めることができる。あるいは胸脇苦満があれば柴胡剤をのんでその変化をみることでその見立てが正しかったか判断できるということである。日本漢方における証の表し方は薬方名による。つまり葛根湯証や麻黄湯証など「●●●(薬方名)」+「証」として表される。この「●●●(薬方名)」の中に病態と症状と治療方(薬方名そのもの)が凝集されている。薬方名から病態と症状を思い浮かべるには『傷寒論』『金匱要略』を読み込まなければならない。証が正しかったのか判断できるのは実際に使ってみて症状の緩和を確認するしかない。「陰陽」や「虚実」などの説明を何度読んでも漢方の証の理解は進まないし、実際に使ってみないと答え合わせはできないのである。

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